朝起きて、精神科クリニックに出掛ける。お医者様と、いろいろ相談をする。自分は、前回の診察で、睡眠薬を変更してもらった。これは、ここ数ヶ月の間に、就寝直前の数十分間の行動の記憶を失う、または、睡眠直前から睡眠中にかけて、無意識にいろいろな行動を取ってしまう、いわゆる健忘のような症状が現れたので、これを抑えるための処置であった。
今日、自分はお医者様に、記憶が失われる症状はなくなったのだが、地下鉄に乗っているとき、他人から、強い視線のようなものを感じたり、何か自分の行動が観察されているような感覚がする、と話した。また、職場で、周囲の人から、やはり、じろじろ見られたり、また、自分に対して悪意を持って、わざと無視されるような気がしている、と話した。
お医者様に話をしていると、「職場で同僚から、理由もなくじろじろ見られる」ということと、「職場で同僚が、自分に悪意を持って、わざと無視している」といううことは、同僚が自分のことを注視していると言ったり、無視していると言ったりしているわけで、互いに矛盾してはいないか、と自分で考えたりした。
お医者様は、「これらの妄想は、君の心の中で、定期的に繰り返し現れているように見受けられる」、と説明された。それで、セロクエルを増やしてみようということになった。自分は、現在、一日一回夕食後に薬を服用しているのだが、これとは別に、朝、セロクエルを1錠飲んでみよう、ということになった。もし、眠くなって仕事に支障が出始めたら、服用を中止しても良い、とのことであった。
クリニックでの診察が終わったら、次に、自分は、大岡山東京工業大学図書館に向かった。そこで、コンピュータ幾何学(計算幾何学)のテキストを2冊借りた。実は、自分はこれまで、あまり「計算幾何学」という分野を勉強して来なかった。その必要がなかったからである。
「計算幾何学」とは、コンピュータでグラフィックスの問題を取り扱う際に有効な幾何学の手法を研究する学問、のようである。テキストを読んでみると、自分がこれまで見聞きしてきた普通の幾何学、例えば、微分幾何学やトポロジーとは、かなり毛色が違うようである。
今、自分は、職場で、幾何光学のシミュレーションプログラムを作成する仕事を担当している。そのプログラムを書いているうちに、2次元平面上の任意の凹多角形を三角形に分割する必要が出て来たのである。
ちょっと考えると、任意の多角形を三角形に分割するなんて、簡単なプロセスではないか、と思えてしまう。しかし、凹多角形の場合、ことはそう簡単に行かないようである。この問題は、計算幾何学の分野では「美術館問題」と呼ばれているようである。凹多角形の形をした美術館の建物内に、監視員を何人、どこに立たせれば良いか、という問題である。「計算幾何学」の分野では、このように簡単に見えて未だ未解決、という問題が、結構多いようであった。
話は前後するが、職場で取り組んでいる幾何光学シミュレーションプログラムは、今週で、一応一区切りが付いた。プロジェクトを開始するに当たって、最初に決めたプログラムの大まかな機能を、全て盛り込んだ試作品としてのプログラムが一応完成したのである。それで、社で商品として従来から販売されているソフトウェアと、自分が書き上げた試作品プログラムとで、同じ問題を解かせて、性能の比較を行うことになった。
性能比較テストの結果、自分の試作品は、これまで販売して来たソフトと同程度のパフォーマンスということであった。それで、自分の直属の上司は、一応合格と判断してくれた。試作品としては許容できる範囲内の性能、ということのようであった。
そんなわけで、自分はちょっと一安心したのだが、それもつかの間であった。上司は、自分に、プログラムのエンジン部分だけではなく、入出力周りのGUI(Graphical User Interface)も作成させる予定のようであった。これは、自分にとって負担を感じる仕事である。というのも、自分は、そのようなGUI部分を設計した経験が全くないからである。
また、これとは別に、試作品のプログラムエンジン部分を、並列化する作業も行わなくてはならない。ただし、この作業は、以前からプロジェクトの予定に入っていたので、やるしかないと考えていた。
妻は、「職場でいろいろな仕事を任せてもらえるのは、良い兆候ではないか」、と言っている。確かに、いろんな仕事をする機会が与えられているということは、それだけ、自分が頼りにされている、ということなのかな、と考えた。仕事をきちんとすれば、また、リストラに遭う、という可能性も低くなるわけで、歓迎すべき事柄なのかもしれない。
最近、我が家では、「鳩サブレー」がブームである。自分も職場に持って行って、休憩時間に食べたりしている。
最近のコメント