少しだけ良いことがある
今日も、職場で、幾何光学ソフトエンジン部分をCUDA on GPUに書き換える作業をする。この仕事を担当するようになってから、早くも半年が過ぎた。しかし、まだ先は見えず、プロジェクト自体、継続するかどうか、微妙な具合になって来た感じである。
今日、cuda_kernel.cuの修正を完了する。自分は、アルゴリズムの一部を変更して、grid内のthreadを指定するindexを二次元とした。(これまでは、一次元のindexで展開していた。)これにより、shared memoryを、より有効に活用出来るようにしたのである。これにより、プログラムの実行速度は、25パーセント程向上した。(Visual C++のプログラムの、約4.5倍の計算速度を達成した。)
自分は、この結果に、少しだけ満足した。自分の直属の上司の人は、CUDAによって、数十倍の高速化を期待しているようである。正直な所、自分は、この目標を達成する自信が全く無い。そうなると、職場のこのプロジェクトは、完成を待たずに打ち切りとなってしまうのだろうか。そう考えると、少し心配になる。しかし、こういったことは、職場でまだ新米の自分が考えるべきことではないのかもしれない。
最近、精神状態が不安定で、何となく元気が出ないので、司馬遼太郎著「竜馬がゆく」(文春文庫)を読み始めることにする。自分は、この本を、ほぼ毎年一回の割合で読んでいる。筋書きもほとんど覚えてしまっている。それでも、結構面白く読めてしまう。読み始めて三日目であるが、すでに第二巻に突入した。
今日、気分を入れ換えて、Abel-Plana公式に関する計算をやり直してみる。この公式は、無限級数を、有限個の積分項に変換する公式である。これを使って、量子光学の分野でしばしば登場する、とある無限級数を評価しようと試みている。積分を実行していると、正弦積分関数Si(x)が現れて、ちょっとびっくりする。自分は、永いこと理論物理の勉強をして来たつもりなのだが、計算の途中でSi(x)が飛び出して来たのは、これが初めてである。[一般の物理数学の教科書でも、Si(x)の説明が記載されることは、滅多に無い(と思うけど)。]
明日、仕事の帰りの途中で、大岡山の東京工業大学図書館に寄って、計算の続きをしようと考える。
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